年功賃金と長期雇用

日本型経営の3種の神器

環境の中の各ステークホルダーの長期的な関係構築を目的としている

※ 取引慣行や企業統治にも現れている

 

勤続年数や年齢に応じて役職・賃金を上昇させることで、「従業員と企業との安定的な関係構築の基盤」であるといえる。

  1. 若年齢時代=生産性<賃金(育成・投資対象)
  2. 中年齢時代=賃金<生産性(投資回収)
  3. 高年齢時代=生産性<賃金(投資対象)

年功とは、「長(年)の(功)労・(功)績のこと」であるが、1時間あたりに組織へ貢献する価値でみた生産性からいうと、高年齢時代はだんだん低くなっていくと言える。

しかし、勤続年数があがることによって、経験スキル・ノウハウが蓄積されるというメリットがある。

 

年功序列制のメリット

  • 帰属意識による定着率 UP
  • 育成システムの構築
  • 評価コストが低い
  • 年功序列制への整合性が高い

年功序列制のデメリット

  • 組織の評価基準が勤続年数であるため、社員は目的意識を持ち図楽、生産性向上が難しい
  • 社員の高齢化による人件費高騰
  • 若手社員のモチベーション維持が難しい
  • 不確実性への対応が難しい(意思決定層の多様性の欠如。新奇性によるイノベーション創出が容易ではない)