組織ライフサイクルモデル

組織は、戦略(目的達成)を実行するのための構造・文化を持っている。

成長とそれに伴って自然に・恣意的に行われる組織内部の変革や外部環境との関係の変化について、理解の補助となるのが組織ライフサイクルモデルである。

 

  • 企業者的段階 組織が誕生し、製造ん領域を見出す段階

  組織は、外部環境との関係を定義し、生存・存続のための資源獲得を優先する。

  内部の行動や文化は、創始者の特性に依存し、管理行動は軽視されやすい。

 

  • 共同体段階 組織への内外からの参加者が増え、内部統合する段階

  組織は、その目標に向け内部を統制していくためにメンバーのコミットメントを高め、構造化しようとする。

  コミュニケーションは、インフォーマルなけ色が優先されている。

 

  • 公式化段階 営む事業・構成員の規模が拡大し、合理的システムが要請される段階

  組織は、大規模組織の効率運用を指向する。

  具体的には、モラル整備のための規則、役割と権限を定めた階層化、業務の効率化のための分業・専門化を進める(いわゆる官僚制)

  権限移譲と部門化により、マネジメントトップの負担軽減とともに、意思決定の迅速化を図る。

  組織は、システムの構築と生産性の重視の性質を高める。

 

  • 精巧化段階 腐敗・衰退しないための肥大した組織とその管理システム逆機能の克服

  組織は、最低許容行動や部門間の壁などの好ましくない組織文化の変革・外部環境への再適合を指向する。

  部門を横断したチーム体勢や、権限移譲と柔構造化による組織のフラット化を行う。

  また、誕生から時間が経過することによって徐々に適合が難しくなってきた環境に対し探索を行い、社会的指名を再定義する。

  市場と内部での成熟・衰退を避ける。