組織均衡論とモチベーション

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組織均衡論

バーナードによる。

組織の存続条件について定義している。

組織に関わる主体(ステークホルダー)は、組織の活動に参加することで、組織から誘因となるメリットを受け取る。その見返りに、ステークホルダーは組織への貢献を行う。

この誘因が、貢献と等しいかそれを上回る場合、ステークホルダーは組織へ参加を続け(離脱を免れ)、組織は存続していくことができる。

 

組織の構成員においては、誘因を受けるにあたり、権限関係を受容することになる。

 

  • 参加の意思決定(組織の構成員になろうという決意)

モチベーション論の導入

ー内容理論的見地から

●欲求階層モデル

組織への参加

=賃金などの報酬獲得=生理・安全欲求の充足

=組織の相互関係の一員になる=所属・社会的欲求の充足

 

ー過程理論の見地から

●期待理論

組織への参加≒賃金獲得(保証が法律でされている)

できる期待【魅力(賃金)の獲得】のための努力(労働力の提供)は行われる

 

●達成動機説

外発的モチベーション(賃金)により動機付けられて行動(参加)する

 

 

 

  • 生産的な職務遂行へのの意思決定

モチベーション論の導入

ー内容理論的見地から

●欲求階層モデル

生産的な職務遂行=潜在的能力の発揮、それによる職務遂行能力・人間性の成長

自己実現欲求の充足

 

ー過程理論の見地から 

●達成動機説

仕事そのものを行動目的とする内発的モチベーション

 

ーその他

●組織コミットメント

職業的コミットメント・愛着コミットメントなどが高く働いている

→組織市民行動(個人の役割を超えた組織のための行動)を行う可能性が高い